歯周病インプラントサイト東京杉並|ファミーユ歯科監修

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昔に比べ、歯や歯茎などお口の環境に変化が見られませんか?「そんなこと言ったって、年齢を重ねればみんなそうでしょ?」。いいえ、そうではありません。年齢の「齢」には歯という漢字が入っていますが、みんなが同じ年齢と共に変化していくわけではないのです。

歯の変化は老化現象ではありません。

「体質が変わったのか、最近疲れるとすぐ歯ぐきが腫れる。」
「最近家族から口が臭いと言われた。」
「歯が抜けているところがあるせいか、しっかり噛めない。」
このようなお話をお伺いすることがありますが、皆様原因は老化現象とお考えのようです。しかし、決してそうではありません。口腔内の状態に合わせた正しいメンテナンスをしっかり行えば、年齢に関係なくお口の健康は維持することができます。
多くの方が「歯の変化は老化現象」とお考えになるのは、年を重ねると歯周病になりやすくその症状が老化現象と勘違いされてしまっているからではないでしょうか。しかしこの考えはとても危険です。老化現象と諦め、そのままの状態を放置しておくと、歯周病はどんどん進行し、いずれは大切な歯を失ってしまうこともあるからです。歯を失う原因として、交通事故やスポーツでの外傷、顎にできた腫瘍なども挙げられますが、圧倒的に虫歯・歯周病が占めています。また歯周病は、成人の8割が発症しているといわれており、とても私達に身近な病気なのです。

「昔から歯が弱くて…。」これはよく耳にするフレーズですが、生まれつき歯が弱いのではなく、あなたのお口の中に悪さをする菌が住んでしまっているのです。そうすると虫歯菌が歯をトントン削っている絵を思い浮かべますが、お口の中には300種以上の菌がいると言われ、その菌の割合で決まってくるのです。お口の中に虫歯の原因菌が多ければ「虫歯」に、歯周病の原因菌が多ければ「歯周病」になりやすくなるという訳です。
そのため、その原因菌を減らすことで予防することが出来ます。歯の健康に保とうという意識と正しいメンテナンスが、いつまでもご自身の歯で食事や会話を楽しむ幸せに繋がるのです。

歯周病とは?

「歯の病気なんて言われても痛みもなく、歯茎が腫れたら歯ブラシで血を出すと治るし、歯医者は嫌いだからこれで良いのよ。」というあなた、とっても心配です。歯周病は慢性疾患なので、よっぽどのことがないと痛みを生じません。ましてや、すでに腫れている箇所がある、痛みがあるがやり過ごしている、奥歯だけ揺れその結果抜歯したことがある、などの経験がある方はなおさらです。慢性疾患とは最近では生活習慣病といわれ毎日の生活の中で少しずつ進行し、気がついたとき(何らかの症状を自覚したとき)には、かなり病気が育ってしまっていることが多いのです。

「そんなやつ育てた覚えはない」と、どこかのホームドラマのようなセリフが聞こえてきそうですね。しかし生活習慣病とはあなたの習慣が育ててしまった病ともいえます。ですから「腫れているところをつぶす」、「揺れているところをとめる」、「痛いところだけ、なんとかして欲しい」では良くならず、お口の中に細菌は存在し続け「治った」という状態には程遠いのです。なぜそうなってしまったのか、昔からの生活習慣を知り、その影響を詳しく知ること、細菌の割合を知ることなどが重要になってきます。現在よりも前からの状態を知ることが大切なのです。

「歯周病」は、他の全身の病気とも関連があることが分かっています。糖尿病心臓疾患など生活習慣病とは仲良しみたいです。病気同士で仲良くされたら嫌ですよね。しかし全身は繋がっていますので歯周病菌が血管の中に入り悪さをするようです。
特に糖尿病とは関係が深く重度の歯周病の場合は、血糖値のコントロールを阻害することも分かっています。糖尿病が歯周病のリスクになるだけではなく、歯周病も糖尿病のリスクであり相互に関係し、一方が改善すると他方も改善します。40歳以降の方は糖尿病のリスクが高まり、予備軍も含めると5人に1人、50歳代になると3人に1人という高い割合です。(厚生労働省健康局「平成18年国民健康・栄養調査速報」より)
この問題は、日本に限ったことではなく、糖尿病は現在、世界的なライフスタイルの変化を背景に受けて急速に増加しています。歯周病は、動脈内壁が粥状(じゅくじょう)になる粥状動脈硬化症を引き起こしますが、これは糖尿病にもみられる症状です。糖尿病によって粘膜にできた傷の治りが悪くなると、糖尿病の治りも悪くなるのです。病気の自覚がないのも共通なので、どちらかが疑われた場合は両方一緒に改善していかなくてはなりません。

歯周病は治る?

歯周病は、非常に治りにくい病気だと考えられていますが、これは正解とも、勘違いとも言えます。問題はどのステージにあなたの病気が存在しているかなのです。初期段階の歯周病は、歯ブラシ、フロスを正しい方法でメンテナンスを行えば何週間かで綺麗になり、容易に治る病気です。しかし進行が進み歯を支えている歯槽骨までも溶かされてしまった歯を元通りにすることは、現在の最先端技術を用いたとしても非常に難しく、ある程度進行してしまった歯周病に対しては、成すすべがないというのが今の歯科医療の現実です。

私たちの体の中は腕や足や顔と言った外側の皮膚はもちろんですが、鼻の穴も食道や、胃の中、腸などもすべて上皮に覆われ、体の中と外が厳密に分けられています。上皮に覆われているという点では口の中に限らず、食道や、胃、腸もすべて体の外と言えます。では歯はどうでしょう?歯は体の中でも不思議な所です。歯と歯茎の接している部分は上皮の繋がりが途切れ、歯は骨の中から上皮を突き破って出てきています。歯と歯茎の境のところが腫れたり汚れたままになって、炎症状態になると歯と歯茎をくっつけている繊維が剥がれてきます。

体は外部から体を守ろうとし、剥がれたところをそのままにはしておかず、途切れたところを上皮にしてつなげていきます。傷口を上皮にしていくことで歯周ポケットといわれる状態が生まれます。こうして炎症が進むと上皮の最終地点がどんどん深くなり、最後には左右の歯肉同士が繋がってしまうのです。そのとき歯は歯肉の上に浮いている状態で、もう体の外に追いやられてしまって抜け落ちてしまっているような状態です。かろうじて付いていてぶらぶらしていて本当に摘んで取れそうなぐらいになっています。



もし歯を犠牲にするなら重症の歯周病でも治療は簡単です。歯を抜いてしまえばなかったことのように歯茎は綺麗になります。しかし歯周病というくらいなので、失うのは「歯」だけでなく、「周り」すなわち歯を支えていた顎の骨もなくなり、入れ歯をしようとしてものせる顎の骨がないということになります。

第二の永久歯といわれるインプラントも上皮をつきやぶって顎の骨に植えるため、細菌自体が存在し、しかも自分で細菌を退治することができなければ、抜けた歯と同じ運命をたどることになります。
細菌があなたのお口の健康に大きく影響していることは分かっていただけたと思います。

「えっ歯はもう昔に全部抜いてしまった。」それは大変失礼しました。今は入れ歯でお食事をなさっているのですね。それでは、美味しく食事をするために重要な「噛み合わせ」について考えてみましょう。

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